コロナワクチン打ってきた

マサチューセッツ州では今週月曜から,コロナワクチン接種対象が18歳以上の全成人になりました.幸運にもワクチン接種の予約が取れたのでさっそく行ってきました.

ワクチン接種予約の仕組み

マサチューセッツ州でのワクチン接種の予約はなかなか複雑です.

最も大手(?)の予約サイトとして,州政府の事前登録サイトがあります.多くの人はまずここに登録していると思います.
www.mass.gov
メリットとしては,事前登録さえすればいつかは必ず予約が回ってきます.ただ,登録者数がかなり多い上に,FIFO(First In First Out)で決まっていくらしいので,具体的にいつ回ってくるのかは全く分かりません.私も登録だけはしましたが,枠が回ってくる前に接種できたため,使わずに登録解除しました.

また,MITでも構成員向けにワクチン接種の計画があるようで,希望調査も行われていました.ただ,こっちは4月になっても続報がないので,一体どうなったのかよく分かりませんでした.

で,私が実際に使ったのは,病院やドラッグストアなどの接種会場ごとの予約サイトです.予約のキャンセル状況に応じて当日~数日後の枠に空きが出ることがあり,空いた分が各会場のサイトに随時掲示されます.しかも,予約は早いもの勝ちです.ライブの当日券のようですね.

とはいえ,接種会場ごとに独立したサイトを全部チェックするのは大変です.ありがたいことに,各サイトをクロールし,twitterに投稿してくれる(非公式)botがあります.
twitter.com
また,住所から最寄りの空きサイトを検索してくれる(非公式)サイトもあります.
www.macovidvaccines.com

私は@vaccinetimeをフォローし,近くの会場に空いている枠がないか定期的にチェックしていました.上がってくる枠のほとんどはかなり遠くの会場で,たま~に近くの会場があってもすでに埋まっていた,というのが4~5回あったで,まぁのんびり待つかと思っていたのですが,今朝運良くボストン市内の病院の当日枠をゲットできました.この枠はその後あっという間に埋まっていたので,まだまだ都市部の倍率は高そうです.とはいえ,人気ライブの一般販売のように秒単位で完売!とか人間の速度ではとても無理!というレベルでは全然ないので,根気よく粘ればいけると思います.

接種の流れ

⚠注意: 私が行ったBoston Medical Centerでの様子です.他の会場の情報は各自で確認して下さい.

今朝8時に10:40~の枠が取れたので,間に合うように電車とバスで移動.予約より20分ほど早く着きましたが,普通に入れてもらえました.受付で身分証の提示が必要で,大半の人は運転免許証やMASS ID*1を出していたのですが,パスポートでも普通にOKでした.コロナのせいでSSN発行にかな~り時間がかかっていて,運転免許証もMASS IDもまだないんですよね・・・

その後,口頭で体調チェックを受け,手首によく分からない紙のバンド*2をされ,接種会場に案内されました.接種にあたって,アレルギー等の確認とよくある副反応の説明を受けた後,腕をまくっていざ注射.筋肉注射は初めてでしたが,日本の予防接種より痛くないと感じました.ちなみにファイザーとモデルナが接種可能ですが,特に選ぶ場面もなく,いつの間にかファイザーになってました.正直どちらでも差はないとは思いますが,一応日本で治験されて承認されたファイザーの方だったのはラッキー?

接種後,その場ですぐに2回目の接種を予約.予約が終わったら接種カードと缶バッジ(!)を渡され,「もう帰っていいよ」と言われました.接種から2・3分しか経ってなかったので,念のため「15分待つ必要はあります?」と確認したら「No」.どうやら全員が接種後15分待機するわけではないらしい・・・?

接種から半日ほど経ちましたが,今のところ副反応は筋肉痛のような腕の張りしかありません.去年受けたインフルエンザワクチンでも同じ感じでした.なお,副反応は2回目の方が重い傾向があるらしく,可能なら翌日は仕事を休めるようにしておくと良いと言われました.

アメリカのワクチン接種が順調なのはもちろん知っていましたが,まさかここまで早く接種できるとは,本当に有り難い話です.春の訪れとともに,パンデミックの終わりも近づきつつあるようです.

*1:マサチューセッツ州発行の身分証

*2:ゆるゆるで何の役に立っているのか最後まで不明だった