先日の記事で，昨年４月にMITに行く予定だったのにコロナで延期になってしまった話を書きました．
tasusu.hatenablog.com
ついに２月末に無事渡航が終わったので，これからアメリカ渡航しようとする人の役に立てばと思い，色々書いておきます．
出国前PCR検査・宣誓書
1月から米国行きの全ての航空便の乗客は出発72時間以内にPCR検査を行い，陰性証明書（英文）の提出が義務付けられました．検査方式や様式が間違っていたらどうしようと不安だったので，事情に一番詳しいだろうと思われた成田空港PCRセンターを利用しました．
www.nms-pcr.com
事前にWEBで予約をした上で，出発前日の夕方にPCR検査センターへ．普段行かない階の微妙に行きづらい場所にありました．行き先をPCRセンターで伝えると，FDA様式の証明書・鼻咽頭検査を受付の人が選んでくれました．鼻にスワブ（長い綿棒）を突っ込むのは結構痛かったです*1．料金は３万円強．保険適用外で自費です．
万が一陽性の場合はすぐ電話連絡がくるようですが，陰性だったので特に何も来ませんでした．検査結果は翌日のお昼にPCRセンターで受け取りました．紙だったので，すぐにスマホでスキャンしてDropboxにバックアップし，念の為何枚かコピーを取りました．
出国当日・成田空港の様子
当たり前ですが成田空港の国際線ロビーは閑散としていました．お店も大部分が閉まっていますが，郵便局や飲食店など最低限の機能は維持されている模様．旅客より空港職員さんの方が多いですね．
人がほとんどいない成田空港で、パンデミックなどなかったかのように流れ続けるTOKYO 2020… pic.twitter.com/tfp1FqeNYD
— Tasuku Soma (@tasusu) 2021年2月28日
予想外だったのが，ANAのチェックインカウンターが出発２時間半前まで閉まっていたこと．便が少なくなっているので当然ですが，以前はいつでも開いてたので微妙に時間をつぶす必要がありました．
ところで，米国入国にはPCR陰性証明書の他に，宣誓書を提出する必要があります．読んで署名するだけの書類ですが，印刷が面倒だったので，これはカウンターでもらえるだろうと思って用意しなかったのですが，案の定カウンターで用意してありました．
その他の出国手続きは特に変わりありません．出国後エリアでもかなりの店が閉まっていましたが，売店・免税品店は多少開いていました．
フライト
今回はANAで成田→シカゴ→ボストンという旅程を組みました．平時であればANA便はとても高く，海外学振だと既定額オーバーで使えないのですが，今はかなり安くなっていることに加え，全ての経由地に入国・滞在*2できる旅程でないといけないので選択肢がそこまで多くありません．例えばトロント経由やフランクフルト経由ルート*3は経由地のカナダやドイツに入国できないので不可です．学振に事情を話したら今回はOKでした．
フライトはガラガラなのを除けば普通です．マスクの着用が求められる以外は，機内サービスもいつもどおり．乗客が少ないのでオンタイムでの出発となりました．
シカゴで米国入国審査・税関・乗り換え
シカゴで入国審査．ここはパスポート，ビザ，DS-2019，SEVIS支払証明に加えて，念の為陰性証明書も添えて入国審査官に出しました．結構時間かけて色々聞かれるんだろうな～と思ったら，一言も話さず終了．MITパワーか？税関も「このバッグは何入ってるんだ」と聞かれたくらいで，大したことはありませんでした．
ところで，万が一シカゴで乗り換え失敗した場合，シカゴで自己隔離→ボストンで再び自己隔離になって大変なので，今回は乗り換え時間にかなり余裕をもたせていました．蓋を開けてみると，フライトは定刻より早く到着，入国審査や税関はガラガラで待ち時間なしで，めちゃくちゃ時間が余り，４時間くらいシカゴで暇つぶししました．
ボストンでの自己隔離期間へ
ボストンへの便も定刻より早く到着．こっちはアメリカ国内線なので満席でした．ボストン・ローガン空港からはいつも通りUberでホテルまで移動．荷物が多くて大変だった以外は特に困りませんでした．
マサチューセッツ州では，州外からの旅行者は原則10日間の自己隔離が必要ですが，到着前72時間以内のPCR陰性証明書があれば自己隔離を免除できます．そもそも入国用にPCR陰性証明書を取ってるので，州の規制は免除．ただし，MIT側が自己隔離を求めていたので，現在は7日間の自己隔離中です．
普段であれば到着した翌日からディスカッションしたり国際会議に出席したりするはずが，一日中ホテルで過ごして時々Zoomするだけなので，まだまだ何しに来たのか感が正直ありますね・・・．とりあえず事務手続きやアパート探しをやっています．
