ボストン到着から3週間:自己隔離からアパート入居まで

2月末にボストンに行ってから3週間が経ったので,この3週間にあった出来事を色々書いてみます.

前回の記事はこちら
tasusu.hatenablog.com

1週目: ホテルで自己隔離

最初の1週間はMITから自己隔離を要請されていたので,ひたすらホテルにいました.一応Zoomでボスと話したり,研究グループミーティングに参加はしていましたが,スーパーの買い出しを除いて外に出ず,誰とも会わない生活.本来であれば,アパート探しを始めたりキャンパスでオリエンテーションをしたりして,一番忙しい週だったはずが,妙に暇な週になってしまいました.外に出ないので時差ボケもなかなか治らず,食事も日本から持ち込んだカップ麺と缶詰が中心で,モチベーションがだだ下がり.
とりあえず自己隔離明けから動けるように,現地のエイブルとコンタクトを取り,物件下見の予約だけしておきました.

2週目: 物件の下見~契約~入居

自己隔離明け当日からさっそくアパートを下見.まず,ボストンの賃貸事情を書いておかねばなりません.

ボストンは全米でも3番目に家賃の高い地域で,東京よりもだいぶ高いです.しかも,洗濯機が室内にある物件にすると,何やらプール*1やらジムやら,そんなのいらんよ~という設備が併設された豪華アパートになってしまい,なんだか日本人の感覚ではチグハグな印象.とはいえ,うっかり治安が悪いエリアに住んでは元も子もないので,ここは高い家賃で安全を買うしかありません.

さらに,家賃は申込日・入居日・契約期間によって毎日変動します.ホテルや航空券と同じですね.まぁ,なんかの価格最適化が動いているんだろうけど,研究する立場ではなく一利用者からすると,これは結構なストレス!今度から価格最適化の研究は恨みの視線を送ってしまいそうw

幸い,値段が下がっていた部屋があり,下見でも良さそうだったので当日にウェブで申し込みを行いました.印鑑とかなくウェブで完結するのは,このご時世的にも有り難い.

申し込み後,審査の書類を提出.ボストンでは*2,収入が家賃の36倍かそれに類する資産(貯金等)がある必要があり,今回は海外学振の英文証明書と日本の銀行で出国前に取得しておいた残高証明書を提出して,OKでした.助教時代に貯金しておいてよかった・・・

審査に通った後は,契約書へのサイン.と言ってもPDFを読んでポチポチするだけです.日本と違って重要事項説明書のように要点をまとめた書類はないので,変なことが書いてないかどうか慣れない英文を読み込み,不動産屋に聞いたりして,サインを行いました.

かなりの強行スケジュールでしたが,何とか金曜日に鍵の受け渡しにこぎ着けました.部屋は家電を除いて空っぽなので,同時に家具を調達しないといけません.駐在員だとレンタル家具を使う人もいるようですが,やはり高く付くので地元の家具屋で一式購入.ポチった翌日に家具屋から配達日の電話連絡があって,大型家具の搬入用エレベータを予約したのですが,ここでドタバタが・・・

さっそくアメリカの適当具合を見せつけられている・・・.なお,家具屋の配達はちゃんと時間通りに来ました.実は注文したのと違うマットレスが来たのですが,別の日に運んでもらうのも面倒なので,これはお試し期間だと思って,問題なければ差額を払い戻してもらうことにしています.アメリカは返品が気軽にできるので凄い・・・

3週目: 徐々に部屋が完成してきた

ベッドなど最低限の家具が入った後は,家の中の細々したものを揃えないといけません.自分はAmazonをひたすら使って,食器からシーツに至るまで全て揃えました.プライム会員になれば宅配ロッカーにすぐ届くので便利!ただ,似たような商品がtargetやTJ Maxxでかなり安い場合もあったので,むやみにポチリすぎないよう注意が必要です.

インターネット回線はアパートからXfinity(comcast)を指定されていたのですが,これがなかなかの曲者.そもそもXfinityはケーブルテレビの会社で,インターネットもケーブルテレビと抱合せのプランがまず出てきます.しかし家にはテレビを設置する気がないので,ケーブルテレビを外して(これを"Cord-cutting"というらしい)契約しました.

さらに,モデムをレンタルすると毎月$10もかかるので,自分でモデムを購入して設置をすることに.モデムはAmazonで50$くらいから売ってます.

参考:
medium.com

ところが,いざ買ったモデムを繋いでみても全然接続されない!部屋の様々な場所の端子を試してもダメ,モデムのエラーログをググっても解決策が見つからなかったので,Xfinityのサポートチャットに連絡.長々と色々やってもらったものの,結局遠隔ではどうにもならず,technitianにアパートまで来てもらうことになりました.なお,technitian派遣は最悪の場合$100かかるそうです💀まぁ2年間のリース代よりは安いからヨシとしよう・・・

部屋でtechinitianに見てもらって,色々やってもらったらすんなり開通しました.どうやら信号がうまく届いてなかった模様.開通後は速度もかなり出ているし,満足です.

3週目にして生活の立ち上げがようやく落ち着いてきた感じがあるので,来週からは研究活動を本格的に再開していきたいですね.アメリカはワクチン接種が順調なので,新入学シーズンの秋からは100%元に戻すと大学は宣伝しているようです.

www.nbcboston.com

*1:だいたい冬が厳しいからプールなぞ1年の半分しか入れないのに・・・

*2:ニューヨークではさらに高く48倍のこともあるらしい!