消失の感想

どうも俺は年の瀬になると、本屋に足繁く通う習性があるみたいですね。去年は『DEATH NOTE』で、今年は『ハルヒ』。お正月もひたすら読むという習性ですな。
今日の日記は『涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)』に関する記述を含みます。ネタバレされて困る人は「続きを読む」を押さないように!!

『消失』は『憂鬱』『溜息』『退屈』に続く4作目。キョンが主人公らしく動く長編です。ヘンな話ですが珍しい。
有名な「消失長門」が登場する訳ですが、全然違いますね。そりゃ無口キャラは健在ですが、入部届手渡したり、照れて目を泳がせたり、キョンの服の端をそっとつかんだりで、さぁ大変。
後で分かるのですが、これが長門の望んだ自分。昔のアイドルグループじゃないですが、実は長門は「普通の女の子」になりたかったらしい。長門の背負ったちょっと悲しい一面が垣間見えます。ハルヒを別の高校に入れたのは、やっぱりとられたくなかったからなのかな?
全体の話をすると、前2作と結構絡んだお話になってます。3年前に行ったり、また戻ったりで、時間関係も結構複雑です。
ところで『消失』は、映画『Back To The Future』に似てませんか?細かい説明は書きませんが、「一旦未来に送り出したはずの主人公が、直後に舞い戻って来る」とか、「同時代に来ているもう一人の自分の行動がキー」とか共通点が多くて、ちょっとうれしくなりました。どちらもタイフスリップの立て込んだ話で、俺の好きなジャンルなんですよ。
ということで、『消失』は読んだ。小説は4作目から入った手前、次は何にしようかな。また今年も湘南の2階にお世話になるなぁ。