『たまこラブストーリー』2回目観てきた
ネタバレ注意
『たまこラブストーリー』初見で衝撃を受けてから1週間.初回のドキドキも良かったけど,今度は落ち着いてじっくり観たいと思い,2回目行ってきた.初回はもちろんたまこともち蔵を中心に観ていたのだけれど,パンフを読んで今回はあんことみどりちゃんに注目して観ることにした.
あんこの大人ぶり
今回のあんこは,TVシリーズの頃よりもだいぶ大人になったんだなと気づいた.
たとえば,TVシリーズでは「あんこじゃなくてあんって呼んで!」って何回も言ってたけど,今回は1回も言わない.お父さんとちょっとしたケンカもしない.
大人になったあんこを一番強く感じたのが,もち蔵と2人で登校するシーン.朝ばったり会っても,何も言わず(表情もあまり変えず)手だけ振って挨拶する.その後にもち蔵が河原で叫んだ後でも,何も言わずやっぱり手だけ振ってくれる.このなんとも言えない距離感.積極的に関与はしないけれど,遠くから「がんばれよ」くらいは言ってくれる.登場人物の中でも,一番冷静に姉ともち蔵の関係を見守っているんだなぁ.
あと,病院でたまこともち蔵を2人っきりにしたのは,てっきりもち蔵母のアシストだと思っていたんだけど,実はその前にあんこが「早く帰りたい」とアシストしていた.河原で叫ぶもち蔵を見て,ちょっと味方する気になったのだろうか.(姉があまりにドタバタしているのでそろそろ嫌になった説もありかw)
みどりちゃんの苦悩
『たまこラブストーリー』真の主人公と言われるみどりちゃん.彼女視点で物語を見てみると,みどりちゃんはかなりつらい役回りだったんだなと分かる.
そもそも,もち蔵に告白させたきっかけはみどり(ヘタレに告白などできる訳がないと思っていたようだが).翌日,たまこの様子がおかしくなったことに気づいて「昨日何かあった?」と聞いても,たまこは「何もない」としか答えず,知っているとは言い出せなくてモヤモヤ.
やっとたまこから相談を受けてみたら,いつの間にかもち蔵の存在がみどりより圧倒的にでかくなっていた.「つらいときもち蔵はいつも一緒にいて」とたまこが言ったときの,みどりの(私もずっとそばにいたんだけど)的回想が悲しい.
病院の件や史織ちゃんのアシストがきっかけで,たまこがもち蔵への想いを自覚したときでも,みどりちゃんだけは浮かない表情.このあたりまで,自分がけしかけたとはいえ,どうすればいいか悩んでいたのではと思う.
その後,たまこが「ちゃんともち蔵に返事する!」と言って本当の意味で明るくなったあたりから,みどりちゃんは自分の気持ちに整理をつけはじめる(しばらく笑わなかったみどりちゃんが再び笑うのもこのあたり).そして,たまこに嘘をついてもち蔵のところに会いにいかせ,親友のアシストをするのであった.その顔は,かんな曰く「みどちゃんいい顔してる」で,視聴者からは見えないけどたぶん吹っ切れたいい表情をしていたんだろうなぁ.
ここらへんはみどりの表情や周りから何とな〜く想像するしかないので,今度出るノベライズで補完したほうがよいかも.
2回目の感想
展開を全て知っているのに,ラストシーンの「もち蔵,大好き!どうぞ!」の演出はうるっとした.劇場で2回観て,だいたい気になる所は把握できたなので,あとはBD買ってコメンタリーを楽しみに待とうと思います.