これからの日本では研究で飯食えるの?

事業仕分けで科学予算がバサバサ切られてしまったので、さすがに肝を冷やした大学が共同声明を出しました。
研究者志望の人間としては、はたしてこれからの日本では研究で飯を食っていけるのか?というのが非常に気になる問題なわけで。施策の最終判断をする内閣の側では「スパコンは復活させる」とか色々聞こえてくるけど、結局のところ日本をどうしたいの?というのがイマイチ見えてこない。「今現在の国民の生活」と「日本の将来にわたる発展」とどっちを取るの?


もし今現在の国民の生活を最優先するならば、正直言って今から研究やる人は全員海外行った方がいいと思う。だって「別に2位でいい」とか言っちゃう国にいる必要ないじゃん。「うちのラボは世界2位以下しか目指しませんけど」っていうところに誰も研究者行かないでしょ。
今回削られたのはスパコンだけでなく若手研究の科研費も削られている。金のガチョウを絞めないと今日の夕飯に困るくらい、日本はヤバいのかもしれない。それに「今の国民の生活」と言ったときに、主に念頭にあるのは若者じゃなくてもっと上の世代なんだよね。今の世代はガチョウで食いつなげるけど、後の世代はどうすんの?


てなわけで、日本は研究で飯を食うには向かない国になりつつあるのかもしれない。海外生活も本気で考え解かないとなー。とか何とか思いました。