mixiの「読み逃げ禁止」文化

mixiの間では「読み逃げ禁止」が広まっているらしい。「mixi読み逃げ」ってダメなの? (1/2) - ITmedia ニュース
聞いたときは「アホか」と思った。「この人達は何のために記事を書いているんだ?」とも考えた。しかしmixiについてよく調べてみると、この考えは「既存ネット」側の典型的な考え方で、mixi側の考え方とは異なるのが当たり前だと思うようになった。
そもそも、mixiのコミュニティーには誰でも参加できる訳ではない。mixiの会員の誰かから「招待状」を貰う必要がある。その点でmixi閉鎖的である。私のようにオープンに記事を書く発想とは根本的に異なる。
言わば、ブログや掲示板の既存ネットコミュニティーは、誰がいつ参加してるかも分からないような適当にだらけた感じの大学生のサークルに近い。対して、mixiは「女子高生の仲良しグループ」に近いのだろう。mixiの方が束縛は厳しいが、より濃いコミュニケーションが可能である。
mixiの「読み逃げ禁止」文化を理解するには、mixiをブログのようにオープンな感覚で捉えるのではなく、メールなメッセンジャーのようなクローズドな感覚で捉える必要があるだろう。メールの返事が来なくて不安になった経験は誰しもあるはずだ。「読み逃げ禁止」はそんな感覚に近いのではないか。「友達なのにどうして?」という「仲良しグループ」内の感覚である。
mixiと既存ネットは異なる価値観で構築されている、ということを互いに認識する必要がある。既存ネット側の価値観でmixiの世界に乗り込めば確実に摩擦を生じるし、mixiの価値観で既存ネットに来ると変人扱いされるだろう。「郷に入っては郷に従え」ということか。