リンクはトップページにだけ張るべき?

Yahoo!¥¸¥ª¥·¥Æ¥£¡¼¥ºというサイトを読んだ。いわく、「リンクを貼って良いのは一番最初に表示される『index.html』だけ」らしい。しかも「管理者の意思に反するリンクは迷惑行為」だと。この文章を書いたtinycafeという人は「はてな」ではちょっとした有名人らしい。そのためか、何故かキーワードまでできている。
一時期は「このページはリンクフリーです」と書いたページもたくさんあった。最近はあまり見かけない。というか、リンクフリーなんて当たり前すぎて書かないのだ。というのもページ同士のリンクによってインターネットという情報網が始めて成立する。誰もが自由にリンクを張るから、ネットが有益な空間たり得るのである。
トップページにリンクを張るのが礼儀」なんて「礼儀」はネットには存在しない。トップページにいちいちリンクを張っていたら、有益な情報に辿り着くのに時間がかかる上、トップページから辿っていってもたぶん見つからない。ためしに法務省のトップページから目的の統計資料を探しに行けば、この大変さはすぐに分かるだろう。
ブログの記事に直接リンクするのも無礼」と言うが、それでは何月何日の記事にピンポイントでリンクできないから、過去の人気記事はたちどころに流れてリンクが失効してしまう。記事単位でアドレスがあることでリンクが永続し、ブログの利便性を高めている。
はてなブックマーク』は知り合いのページにだけ張るべき」というのもソーシャルブックマークの意義を誤解している。単なる知り合いページの紹介なら、わざわざネットでオープンにやる意味がない。メールか何かでやれば済む話だ。ソーシャルブックマークは、自分が「これ面白い」「これってどうなの?」と感じたページをリンク集としてまとめて公開することで、自らオープンに情報を発信していくものなのである。

どうもこの人はネットを「知り合い同士の馴れ合い空間」と勘違いしているのでないか。ネットは本質的に「世界中と繋がった情報網」である。ネットで「馴れ合い」をしたいなら、mixiでも会員制サイトでもメッセでも、いくらでも手段はある。敢えてページを作ってそれを公開する意味はない。望まないリンクを回避したいなら、ページにパスワードなどのプロテクトをかければ済むではないか。それを「モラル」や「礼儀」なんてものに頼ろうとするから紛糾するのだ
個々のウェブページはそれがオープンである以上、決して「自分の個室」ではない。ネットというグローバルな大通りに構えた「自分の出店」くらいに考えるべきだ。変な人が入ってきてほしくないなら鍵をかける。それが一番確実なやり方だ。