いじめの構造

福岡中で中2男子がいじめを苦に自殺した問題。教師もいじめを教唆するような働きをしていたことが判明した。Yahoo!ニュース - トピックス一覧
その担任教師は「(自殺した男子生徒は)からかいやすかった」と言っていた。こいつが本当にからかうのが大好きな病的な奴の可能性も捨てきれないが、たぶん、大半のクラスの連中は本気でいじめるのが大好き、なのではないだろう。
では何故だったのか。結局、「敵を作れば人間はまとまる」という論理なのだ。逆に言えば、「誰か敵を作らないとまとまれない」のである。クラスという人間集団の秩序を維持するために、「敵を作る」という安易な道に走ったのだろう。たとえばクラスが40人いたとして、1人敵を作って、残り39人が仲良くやっていく、これがいじめの構造なのではないか。少なくとも、私は中学校でそんな構造を見たことがある。
だから校長も「(クラスの他の生徒が)いじめたから自殺した」とは言わない。残りの39人の(少なくとも見かけ上)良質な集団を守るためだ。「プレッシャー」という曖昧な言葉に逃げる。
何か・・・この事件を見ていると、どうしようもない感覚に襲われる。少年を自殺に追いやった生徒連中は糾弾されて当然だろう。しかし、このような事件はまだまだ後を立たない気がする。残念ながら。