ついに発狂した

日本史&数Ⅱも即死!せっかく勉強したのに…

山月記(?)

せっかく勉強したのにと、先刻は言ったが、しかし、考えようによれば、思い当たることが全然ないでもない。日本史の勉強を始めたのは昨日だ。おれは日本史の勉強をしようと思いながら、語句の暗記に欠陥を残したままだった。かといって、また、数学を放り出し日本史に専一に取り組むのも潔しとしなかった。日本史は覚えることが多すぎるなどと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、勉強の不足を暴露かもしれないとの卑怯な危惧と、刻苦をいとう怠惰とがおれのすべてだったのだ。すべてが終わった今、おれはようやくそれに気がついた。それを思うと、おれは今も胸を灼かれるような悔いを感じる。